【歯科衛生士が教える】歯医者の検診は何ヶ月ごとに行けばいいの?
こんにちは、淑女です。
みなさん、歯科検診行っていますか?
歯医者って歯が痛かったりとか詰め物が取れたりとか何か問題が起きないと中々行かないですよね。
でも、痛みが出る頃には虫歯や歯周病が進んでいることが多いんです!
なので、早期発見早期治療のためにも歯科検診ってとても大切。
「歯科検診に行きましょうね!」
とはよく耳にしますが、どれくらいの間隔で行くのが良いのかをこの記事ではお話ししていきます。
3~4ヶ月に1回が一般的な理由
大体の歯科医院では、3~4ヶ月に1回きてくださいね、と伝えられます。
この間隔が一般的とされているのは、3~4ヶ月で口腔内の環境がクリーニング前に戻る、というエビデンスがあるからです。
口の中をクリーニングすると、菌の溜まり場となる歯石や菌の塊である歯垢がなくなるため、口腔内にいる菌は減少します。
この状態をずっと保てれば良いのですが、ご飯を食べ歯磨きをした時、磨き残しがあると、そこからまた菌が繁殖していきます。
食べる→歯磨きをする→磨き残しがある→汚れが溜まる→その汚れをエサに菌が繁殖する→毒素や酸を出す(虫歯や歯周病の原因)
このような順序があるので、
クリーニングしてすぐご飯を食べたらクリーニングした意味がなくなる、というわけではありません。
段々時間をかけて菌が繁殖し、元の状態に戻っていきますので、しばらくはクリーニングの効果が持続します。
その効果が3~4ヶ月と言われているため、3~4ヶ月で定期検診を勧める歯科医院が多いのです。
例外の場合
もちろん例外はあります。
汚れがつきやすい人だったり、歯周病菌や虫歯菌が多い人、うまく磨けない人はもっと短い間隔で検診を勧めることもありますし、
1~2カ月に1回がベストな人
- 歯並びが悪い人
- 歯磨きが上手にできない人
などの汚れが付きやすい人はもちろん、
- 歯周病菌や虫歯菌が多い人
- 病気のため唾液が少なかったり歯周病になりやすい人(糖尿病など)
などのリスクが高い人は早めの検診をお勧めしています。
前者は自覚しやすいのですが、後者は自分では気づきにくいので、一度歯科医院に受診してみて歯周病や虫歯のリスが高いのかを判断してもらっても良いでしょう。
菌の質や量は遺伝的な要素があるため、両親の歯が悪い状態だと自分のリスクも高い可能性が多いです。
また、歯の根っこの長さや形、普段の食生活などいろいろな要因によって変わってきます。
リスクが高いと、本当にあっという間に虫歯が進んでしまったり歯周病が進行していたりするので、自分の口の中はどういう状態なのか診断してもらいましょう。
半年に1回がベストな人
- 歯磨きがすごく上手
- 虫歯や歯周病のリスクが少ない
このような方には半年に1回くらいを勧めています。
それ以上空けるとなると、ストレスや免疫力の低下によって口腔内の環境がガラッと変わった際、歯周病や虫歯が急激に進むこともあります!
そのため、最低半年に1回を勧めています。
歯科検診に行きましょう!
歯周病も虫歯も慢性的なものが多いので、痛みはなくゆっくりとしかし確実に歯を壊していきます。
冒頭でもお話ししましたが、気づいた頃には虫歯や歯周病が進んでいて、自分では気づかないことが多いのです。
そのため、早期発見早期治療をするには検診を受けることが1番良いです。
自分では気づかない小さな虫歯や腫れを見つけるのとができるからです。
歯医者のクリーニングは痛みを伴うイメージがありますが、歯肉が腫れているとより痛みを感じやすくなります。
「歯医者に行って掃除したら血だらけにされた…」という話しをたまに聞きますが、それは本人の歯肉が腫れている場合がほとんどです!
みなさんも定期検診、行ってみてはいかがでしょうか?
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